どこに行っても生きていける強い母

どこに行っても生きていける強い母

数年前、母とカナダに旅行した時のことです。

 

大手小売チェーンのウォルマートで買物をしていました。

 

母は『額縁が安いし、日本とは変わったデザインがあるわ。』と喜んで、いくつか購入しました。

 

ホテルに一度戻り、よく見ると、買った額縁のひとつに、ひびが入っています。母は、迷うことなく『取替えに行く!』と言いました。

 

私はちょうど友達と会う予定があったので、一緒には行かれないけど、母をウォルマートに降ろして、1時間後に迎えに行くことにしました。

 

英語のしゃべれない母が、一人で交換してもらえるか、少し不安もありましたが、もともと気の強い母は、『大丈夫大丈夫!相手がこんなひびが入ったもの売ってるんだから。』と強気でした。

 

約束の時間に母を迎えに行くと、そこには満足げに、新しい額縁を抱えて待っている母の姿がありました。

 

聞くところによると、母は、サービスカウンターに行き、まず壊れた額縁をそこにいた女性に見せました。レシートも見せて、『チェンジ!チェンジ!』と叫びました。

 

女性がきょとんとしていると、母はおもむろに、女性の腕をカウンター越しにつかみ、『プリーズ!』を連発しながら、額縁売り場まで引っ張って行きました。

 

壊れた額縁と、同じものを指差し、また『チェンジ!チェンジ!』。

 

無事、取り替えてもらえたということです。

 

すごい、私には絶対真似できない強さです。どこでも生きていける母に脱帽です。